“Snap out of it.”

横須賀輝尚です。

このページの原稿は、実践法律相談事例集ご購入のお礼です。

最終的に購入者限定のご案内がありますが、それはおまけです。まずはこのページを印刷するなりブックマークするなりしてください。ただ、早めに読んでおいた方が、結果としてあなたのためになると思います。

これは、ある行政書士の例です。

「結論から言えば、それは不可能です。」

場所は都内某所。深夜0時を迎える頃、彼は相談者とファミレスにいました。相談者は女性。残業が多く、相談に乗れるのは夜の11時以降しかありません。相談内容は、よくある借金の督促問題。婚約者にお金を50万円ほど貸したが、返ってこない。連絡も取れない。将来を約束した間柄だったのにも関わらず、裏切られた結果となってしまっていました。

お金の問題は、法律では解決できないことが多いものです。証文や契約書があったとしても、無い袖は触れない。お金を返してもらうために、強制執行はできない。あくまで裁判で勝訴する必要がある。しかしそれでも相手が資産を持っていなければ、お金を取り戻すことはできない。債権回収というのは、よくある話なのにもかかわらず、難しい問題なのです。

しかも、50万円という金額では、訴訟を起こすどころか、弁護士に依頼するのも憚れる金額。そこで、安く法務相談を受けている彼に相談が来たのです。

彼も、債権回収が難しいことはもちろん知っています。そして、丁寧に法律の話をし、最終的に回収は難しいだろうということを伝えました。本来なら、この時点で法務相談終了でも構わないわけです。しかし、彼は違いました。

「最終的に回収は難しいかもしれません。しかし、それでは気が収まらないこともわかります。私は、できるだけのことはやるつもりです。」

そう相談者に伝えました。相談者はこれまでの出来事や想い、苦しみなどを彼に伝えました。法律問題とは関係ないことも多数話題には上がり、相談は当初予定していた30分を遥かに超え、相談は深夜にまで及んだのです。

最終的に、この案件に奇跡は起きませんでした。最終的には内容証明郵便にすべての想いを乗せて送る。もちろんそれだけでは回収できないこともわかっています。でも、彼は全力で文章をつくりました。それも破格の報酬で。打ち合わせや書類作成に使った時間を考えれば、割に合う仕事ではないことはわかっています。それでも、受けたのです。

相談者の元に、お金が戻ってくることはありませんでした。しかし、想いをすべて吐露できた相談者は、これをきっかけに新しい人生を歩むことを決意します。行政書士にとっては割に合わない仕事。相談者にとっては解決しなかった問題。それでも、最後に内容証明郵便を出したときには、ふたりの顔は晴れやかでした。

笑顔をつくったのは、
内容証明郵便だったのか?

多少オーバーかもしれませんが、この事例を見て私はこれからの士業が目指す道が改めてわかったような気がしました。それは、

「私たち士業が、法律実務家として進むべき道」

です。それはとてもとても単純で、でも険しい道です。

いまの自分にできることを、全力でやればいい。
誰に何を言われようが、自分の道を進めばいい。

それだけのことなのです。

もし、彼が単なる法律論だけでその場を終わりにしようと思えばできたはずです。この手の相談は、少し聞いただけでお金にならないことはわかります。でも、彼がほんの数分の解説をし、席を立っていたらどうだったでしょうか。そこには何も残らず、数回交換したドリンクバーの残骸と無駄な時間が残り、誰のことも救えなかったでしょう。

一方で、少し世間の話をすれば、モリカケ問題から民進党解党、希望の党結成に揺れた政治、慰安婦像問題から相撲協会の不祥事まで、私たちには本当に不要な情報が入ってきます。さらには夥しい量の不要な他人の情報がソーシャルメディアの侵食で、私たちの事務所や食卓を汚していきます。

本当に問題なのは、情報の肥大化ではなく、価値観の肥大化です。
不用意に他人と自分を比べ、貶める。
本来は、どうでも良いことに、われわれは振り回されすぎなのです。

誰に何を言われようと、自分の信じた道を進む。
いまも見えない電波があなたの価値観を不要に増やし、そして破壊しています。
そんなものに、もう振り回されるべきではないのです。

士業としての、生き方の二極化

無料公開している「士業のためのプロフェッショナル戦略2020」でもお伝えしていますが、今後の士業は明らかに分かれていきます。戦略としては、標準業務拡大型と高難度業務取り扱い実務家。そしてフリーコンサルタントの3つ。ビジネス的な戦略としては、この3つが選択肢になります。

しかし、これはビジネス上の選択肢であって、本来もっと重要なものがその背景にあります。それは、実務家としての生き方のスタンスです。わかりやすく言えば、

「仕事に追われる生き方をするのか、自ら仕事を追う生き方をするのか」

もう少し言えば、受けた仕事をなんとかこなしていくのか、それとも自らの価値を高めて、顧客を選び、自分らしい仕事のあり方を追及していくのか。本質的に重要な価値判断はこの2つです。もっと別の表現をすれば、日々繰り返しのルーティーンな生活を送るのか。それとも毎日新しいことに挑戦するようなクリエイティブな日々を送るのか。

あなたの選択は、戦略だけではありません。
生き方の選択が、重要なのです。

この2つの選択を間違えば、そこに残るのは単なる数字でしかありません。
あなたにとって、どちらが正しい道なのでしょうか。

私は自分の考えを押し付けることはしません。どちらの選択も、自分の責任のもとの判断だと思います。しかし、仕事をするうえで、最後に残ったものが単なる数字だけだったということは、少し淋しいのではないかと思います。

正しい道を生きることとは。

今年は、例年になく強い意思のもとに情報発信をしてきました。

あなたの実務研鑽が、クライアントを幸せにする。
クライアントの幸せが、あなたの報酬を高めていく。

今後、士業としての戦略は3つ。
生き方は2つ。あなたがどの選択をするのかはわかりません。

ただ、ここまでこの文を読んでいるということは、私の考えに近いのではないかと思います。士業の本分は、クライアントへの貢献です。そして、そのためには実力が必要ということは、もはや言うまでもありません。

そして、あなたがどのような努力をしたとしても、それが正しい道でなければ、報われないもの。あなたには間違った道を歩んでほしくはありません。

正しい道を歩くということは、あなたがあなたの人生を生きるということです。

年末という自分自身を振り返るには最適な時期。
2018年という年を、あなたなりにどう飛躍の年にしていくのか、ぜひ考えてみてください。

もし、私がもっと若ければ…

今年は2年振りの新刊「士業を極める技術」も上梓しました。この原稿を書いている時点で、まだ増刷の一報は入ってきていませんが、それなりに動いているようです。

Amazonのレビューを見て、購買を決める。Amazonだけでなく食べログや価格コムなんかもそうですが、レビューというのが当たり前の時代となりました。私の本は、それほど多くのレビューが付く傾向にはありませんが、ひとつ気になるレビューがありました。

星3と普通というか、若干の辛口評価をつけていただいたものがあります。「(この本の内容は)30代、40代前半なら希望も抱ける」というような趣旨があったので、それについてだけ。

そりゃ、勉強ですから。蓄積です。若ければ若いほど、勉強する時間は多いに決まっています。現実問題として、なにも考えずに、なにもせずに70歳、80歳になってしまえば、なかなか取り戻すのは大変でしょう。

10代なら夢も希望も持てる。こういうのは士業に限った話ではありません。全般論です。年齢によるスタートの差、現実的にはあるでしょう。


でも、それがなんだって言うんでしょう。
だから何、としか言いようがないのです。

書籍のあとがきにも書きました。

「やりたいことがあれば、やるべきだ。」

と。だから、やりたいと思えば、やればいいんです。今のスタートラインが
どこだったとしても。確かに、計画的に一所懸命やってきた人とそうでない人のスタートは差があるでしょう。

しかし、やりたいのであれば、今から取り組めばいい。なんだかんだ理由をつけてやらないのは、後悔を増やすだけです。同じ失敗ならやって後悔した方が良い。その方が、失敗していたとしても私は格好良いと思います。

いつからだって、人生は変えられる。

実際のところは、やってみないとわかりません。しかし、いつからだって、人生は変えられると考えた方が私は楽しいのではないかと思うわけです。

だからこそ、冒頭の“Snap out of it.”(目を覚ませ)ということなんです。
やりたいことが見つかったら、ボーッとしている時間なんて、ないですからね。

あなたがあなたらしく
自由に生きるために。

さて、これから迎える2018年。あなたがどのような選択をしたとしても、それが大きな実りになること、心より願っています。

ここからは、私からの提案です。世間一般で言えば「売り込み」になりますので、「もうモチベーションは上がった、ありがとう」という場合は、サイトを閉じてください。もう売り込みしかありませんから(苦笑)。

士業として正しい道を歩む。つまり、クライアントに貢献し、報酬を得る。そしてその手段が高難度業務の取り扱いという選択であった場合、必要なものは次の3つです。

1.確かな実力
2.パートナー
3.正しい行動

確かな実力とは、法律的な知識と思考力。パートナーはハイレベルな顧問弁護士。正しい行動とは、クライアントへの提案です。この3つのすべてを網羅しているのが、高難度業務研究会on弁護士顧問契約「LEGALMAGIC」になります。

すでにLEGALMAGICのことはご存知だと思いますが、11月30日をもって、第2期募集が終了していますが、今回この教材をお買い求めの人限定で、お申込みを受け付けることにしました。

しかも、今回は30日間無料です。
本来、入会から1ヶ月以内は返金保証をつけているのですが、今回は1ヶ月分無料になります。無料で1ヶ月、LEGALMAGICのサービスをご利用していただき、あなたの「正しい道」に不要だと思えば、いつでも解約していただいて構いません。通常の入会と同じく、基本カリキュラムも送付します。もし、あなたが1ヶ月以内に解約したとしても、教材の返品義務もありません。

なぜ、今回1ヶ月無料になるかといえば、まあやはり、私が悪いわけです。

私は、この道が正しいと信じています。

高難度業務研究会on弁護士顧問契約「LEGALMAGIC」は、名前も長いですが、サービスが本当に役に立つのか、いま必要なのか、もしかしたら判断しにくいのではないかと考えています。

不遜な言い方になりますが、私が考えることは、これまでも少し先に行っていました。「資格起業家」も「天才塾」も最初は理解されませんでした。最終的にのべ1700名以上の受講者となった天才塾も発足当初は32名。徐々に、徐々にそれが正しいとわかってもらえる。そういうことがこれまでも多かったと感じています。

私の見識では、LEGALMAGICは、これ以上ないサービスです。今後、あなたが高難度業務を取り扱っていくために必要な知識、そして菰田泰隆という最高の弁護士が顧問に付くわけですから、これ以上のサービスはありませんし、いますぐ活用すべきだと考えています。

実際に、開業前から入会する人もいれば、10年以上のキャリアがある士業事務所も加入されています。わかる人にとっては、即決のサービスなのです。サービスの拡充を先行しているため、わかりやすい「お客様の声」のようなものは、まだ数点しかありませんが、現在LEGALMAGICを活用している100名以上の士業は、お客様の声や実績関係なく、選び、活用しています。

規約の守秘義務上、具体的なことは言えませんが、これを切磋琢磨と言うのでしょう。会員様自身が受けた案件を必死で考え、菰田弁護士にアドバイスを請う。それによって法律スキームはより磨かれ、実力が養成される。

これを1年とか続けたら、ヤバいです。
品がない言葉で恐縮ですが、もうライバルとかいなくなるでしょう。そのくらい、会員様の実力は飛躍的に伸びています。

ただ、やはりサービスとしては、わかりにくい点があるかもしれない。以上のことから、無料で30日間試していただき、不要なら不要。必要なら活用していただく。そういう道をつくろう、ということで今回のご提案ということになりました。

そのため、申し込みには期限があり、参加できる人数には制限があります。

申込期限は12月22日18:00まで。
30日間無料の権利を受けられるのは先着30名までとなります。

もう少し増やしても、菰田弁護士なら対応できるとは思うのですが、一気に会員様が増えすぎると回答もままならなくなりますので、今回は30名までとさせていただきます。

名称:

高難度業務研究会on弁護士顧問契約「LEGALMAGIC」

サービス内容

(1)ニュースレター&音声 月刊「高難度業務」の配信

(2)弁護士法人菰田総合法律事務所との顧問契約

(3)WORKtheMAGICON行政書士法人との顧問契約

費用月額
9,999円(税抜)※このサイトからのお申込みで初月無料

※より詳しいサービスの内容はこちらをご覧ください

救われたのは、彼かもしれません

冒頭の「彼」が具体的に誰だったのかということには言及しませんが、この1件で、彼は一所懸命業務に取り組みました。その結果、奇跡は起きなかったことはすでにお伝えしましたが、クライアントを一定の幸せには導くことができたのです。

無力感は残っている。しかし、全力でクライアントのために取り組むことは、彼自身を救ったのではないかと思います。やれることはすべてやった。後悔がない。そういうときには、仮に結果を伴うことができなかったとしても、充実感に近いものはあるものです。

誰かを救うには実力が必要です。実力がなければ、誰も救うことができません。実力はクライアントのために身に付けるものであることに、疑いはないでしょう。

しかし、本当に救われるのは、あなたです。
実力を身に付け、全力でクライアントに貢献すれば、必ずクライアントに喜ばれる。その結果、救われるのは自分自身なのではないかと思うわけです。この研究会を運営する、ひとつの理由なのかもしれませんね。

いずれにせよ、あなたの未来を変えられるのは、あなただけです。
2018年、ともに正しい道を歩くことができたら幸いです。