行政書士が融資支援、補助金申請、事業計画書作成、経営改善支援などに取り組む際、決算書から経営状況を正確に確認する力は重要です。
今回の動画では、「決算書からの経営状況確認・上級編」として、貸借対照表や損益計算書の表面的な数値だけでは判断できない企業の実態を、ケーススタディ形式で検討します。
売上や利益が増加していても、本当に経営は安定しているのでしょうか。売掛金、棚卸資産、借入金、営業キャッシュフローなどを組み合わせて確認すると、利益の裏側にある資金繰りの問題が見えてくることがあります。
決算書分析を行政書士業務に生かしたい方、経営者へのヒアリング力を高めたい方、補助金や融資に関する提案の質を向上させたい方におすすめの内容です。
ケース概要
本ケースでは、売上高と利益が伸びている企業の決算書を確認し、一見すると順調に見える経営状況に潜む課題を分析します。
複数年度の数値を比較し、売掛金や在庫の増加、借入金への依存度、短期的な支払能力などを検討します。単年度の黒字・赤字だけで判断せず、数字の変化と事業実態を結び付けることがポイントです。
実務で押さえるべきポイント
行政書士が決算書から経営状況を確認するときは、まず売上高、営業利益、経常利益の推移を確認します。そのうえで、利益率が改善しているか、売掛金や在庫が売上以上の割合で増えていないかを検討します。
次に、現金預金と短期借入金、買掛金などを比較し、直近の支払いに対応できる状態かを確認します。黒字企業でも、売上代金の回収が遅れれば資金不足に陥る可能性があるためです。
さらに重要なのが、経営者への質問です。売掛金が増えた理由、在庫が滞留していないか、借入金の使途は何かなど、数値から仮説を立てて確認します。
AIは財務指標の計算や異常値の抽出を支援できますが、数字の背景を聞き取り、許認可、融資、補助金、事業計画などの支援につなげる役割は専門家に残ります。AI時代の行政書士には、分析結果を実務に落とし込む判断力、提案力、対応力が求められます。
まとめ
今回の答練では、決算書の数値を個別に見るのではなく、複数年度の推移や科目同士の関係から経営状況を確認する方法を学びます。
決算書分析の知識があっても、実際の相談で適切な質問や提案ができるとは限りません。さまざまなケーススタディを繰り返し検討することで、数字から課題を発見し、経営者に確認し、具体的な支援へつなげる実務力が磨かれます。
AI時代に必要なのは、計算の速さではなく、情報を正しく解釈し、企業ごとに異なる事情を踏まえて判断する能力です。
LEGALMAGIC会員は、行政書士向けをはじめとする答練AIシリーズで、複数の実務テーマを継続的に学習できます。
LEGALMAGICの答練AIシリーズは、入会後、すべてのテーマを回数制限なくご利用いただけます。決算書分析、相談対応、事業計画、許認可などのケースに繰り返し取り組むことで、AI時代に求められるケース対応力と実務判断力を効率よく鍛えられます。
決算書を読めるだけでなく、経営課題を発見し、適切な支援を提案できる行政書士を目指す方は、ぜひLEGALMAGICの答練AIシリーズをご活用ください。

