自筆証書遺言が遺言書本文とワープロ打ちの別紙で構成されている

◯事案の概要

自筆証書遺言が「遺言書本文」+「ワープロで葬儀の方式・段取りが細かく記載されている別紙」より構成されている場合、家裁の検認では遺言書本文のみが有効とされるのか

◯相談内容

自筆証書遺言が「遺言書本文(全て自筆で実印による捺印あり)」+「別紙(ワープロで葬儀の方式・段取りが細かく記載されている)」より構成され、本文と別紙が袋とじ(実印による契印あり)となっています。

家裁の検認を予定していますが、自筆証書遺言としては、遺言書本文のみが有効とされるのでしょうか?なお、本文には「葬儀の詳細は別紙の通りとする」と記載されています。

◯菰田弁護士の回答

そもそもなのですが、法的に遺言書というものは、相続させる旨の遺言であれば遺産分割協議における分割方法の指定と評価されます。要するに、遺産をどのように分けるかの問題です。

だとすれば、遺産の分け方と関係のない部分に関しては、法的には遺言ではありません。なので、仮に葬儀の方法等に関して遺言書が残っていたとしても、それに法的な拘束力はありませんので、今回のワープロ部分が手書きだったとしても、特段法的な評価としては意味がありません。したがって、その部分が有効か否かという問題は発生しません。

※本サイトに掲載された相談事例は、実際に会員様から寄せられたご相談について回答したものを簡略化して掲載しております。
ご入会されると、毎月のニュースレターでより詳しい解説をご覧いただくことが可能です。

関連記事

  1. 区分所有で賃貸借を認めないことが法律上可能なのか

  2. 自筆証書遺言書に特定がない財産の相続手続きについて

  3. 遺産分割協議書の土地の図面が不明確なため土地所有権の移転登記ができない…

  4. 行政書士法人は遺言執行者になれるのか

  5. 離婚の慰謝料や養育費の支払は特別受益にあたるか

  6. 相続放棄の熟慮期間中に相続人が被相続人の債務を弁済した

  7. 株式譲渡資金を法人設立日より前に振り込んだ場合の株式譲渡契約書の記載に…

  8. 【第3弾】高難度相続業務事例:この遺産分割協議書に足りないものは何か?…

PAGE TOP