新設分割の手続きに先立ち資金だけ移動させたい

◯事案の概要

新設分割を予定していたが、事業について緊急に資金が必要となったため、新設分割の手続きに先立ち資金だけ移動させたい

◯相談内容

新設分割に関して質問です。A社の事業に関するすべてをB社に承継させる新設分割を予定しています。最終的に、B社の株主をA社の株主(X)ではない別の人物(Y)にしたいというのが目的です。

新設分割の手続きそのものについては、年明けになる見込みですが、現段階でとにかくお金だけ動かしてしまいたいという要望です。

私としては、現段階では下記のような方法が考えられるかと思ったのですが、いずれが適しているでしょうか。

①XとYで金銭消費貸借契約を結び、新設分割が効力を生じたら株式譲渡の契約をして、相殺する。

②条件付き(新設分割の効力が発生することを条件として)の株式譲渡の契約を締結する。

③分割対価をA社に交付することとし、YはA社に資金提供。YとA社で金銭消費貸借契約を結び、新設分割の効力が発生したら株式の売買代金と相殺する。

◯菰田弁護士の回答

①について
株式が手に入るかどうかわからない状況で、お金を払わなくてはならないため、出資する側としては不安なスキームでしょうね。あまりお勧めはできません。

②について
良いと思いますよ。

③について
これも1と同様に、後で株式譲渡契約がちゃんと締結されるかどうか担保がないため、不安でしょうね。

※本サイトに掲載された相談事例は、実際に会員様から寄せられたご相談について回答したものを簡略化して掲載しております。
ご入会されると、毎月のニュースレターでより詳しい解説をご覧いただくことが可能です。

関連記事

  1. 出資する際に考えられるリスクとは

  2. 退職後の役員への損害賠償の可否について

  3. 自筆証書遺言について

  4. 株主に対する法的な回答義務があるか

  5. 第三者のためにする契約の契約書には所有権留保と履行の引受に関する規定が…

  6. 株式譲渡資金を法人設立日より前に振り込んだ場合の株式譲渡契約書の記載に…

  7. 株式売買契約書の譲渡代金の入金日付より遅延して入金しても譲渡の効力はあ…

  8. 遺産分割協議書の土地の図面が不明確なため土地所有権の移転登記ができない…

PAGE TOP