賃貸人変更について賃借人への通知のみで良いか、賃借人の署名押印が必要か

◯事案の概要

個人A所有の賃貸不動産に関して、法人Bとサブリース契約を締結したため、賃借人に対して賃貸人が変更することを伝えたい

◯相談内容

別件でご相談なのですが、個人A所有の賃貸不動産に関して、法人Bとサブリース契約を締結しました。つきましては、賃借人へ賃貸人変更通知を出そうと思っています。

内容としては「現在個人Aを賃貸人としていますが、Aの賃貸人としての地位はBに承継されます」という通知のみで、賃借人の署名や捺印までいただく必要はないかと考えておりますがよろしいでしょうか。

◯菰田弁護士の回答

これはNGですね、賃借人の署名押印が必須になります。

現在、「個人→賃借人」という賃貸借契約ですが、それを「個人→法人→賃借人」とするものです。要するに、賃借人は、今まで「賃借人」という立場だったのが「転借人」という地位に変更されます。

これは当初の賃貸借契約を解約して新たに賃貸借契約を締結している状況ですので、賃借人の承諾が必須となります。

もしかすると、現実的には問題は発生しないかもしれませんが、法的には必須です。税務上使いたいだけということであれば、もしかすると何かトラブルに発展するかもしれないリスク含みで、通知のみで済ませるのも一つの選択肢だと思いますよ。

※本サイトに掲載された相談事例は、実際に会員様から寄せられたご相談について回答したものを簡略化して掲載しております。
ご入会されると、毎月のニュースレターでより詳しい解説をご覧いただくことが可能です。

関連記事

  1. 種類株式の内容としての譲渡制限規定の設定について

  2. 取締役として訴訟の場などに出ることは、非弁行為にあたらないか

  3. 労働基準法上の割増賃金について

  4. 相続人を探すために職務上請求書を使用する場合の理由について

  5. 限定承認手続きにおける鑑定人の未上場株式の評価基準について

  6. 未入金が生じている顧問先への対応について

  7. 株式譲渡資金を法人設立日より前に振り込んだ場合の株式譲渡契約書の記載に…

  8. 被相続人の土地が競売にかけられたとき、原因となった相続人に対して損害賠…

最新記事

PAGE TOP