相続人に財産を遺したくない

◯事案の概要
法定相続人には財産を相続させるつもりがないクライアントの自宅マンションの整理方法について相談したい

◯相談内容
配偶者と子どもは既に死亡しているクライアントについてご相談です。法定相続人となる人とはもう何十年付き合いがなく、全く相続させる気持ちはないとのこと。そこで、近く公正証書遺言を作成してもらうつもりですが、その際は相続をまったく介さずに財産を移転するようにしたいとのことです。

現金預金についてはお寺、公共団体等に寄付すると遺言すればいいと思うのですが、自宅マンションを売却して代金を寄付するとするような清算型遺贈にすると、相続登記を介さないと売却できないと思います。

そこで、直接寄付する、または清算型にする場合は、相続人以外の第三者に遺贈してから売却して代金を寄付する方法しかないと考えますが、いかがでしょうか。

◯菰田弁護士の回答
この場合の登記手続きは遺言執行者が行います。そして、法定相続人がいるのであれば、法定相続人に対して法定相続分で相続登記を行い、その後に売買で移転登記を行います。その際、換価することが遺言で定められていれば、相続人名義への相続登記は遺言執行者の単独申請で行うことができ、相続人から買主への移転登記は遺言執行者と買主の共同申請で行うことができますので、相続人の協力は不要です。これで換価してから寄付を行うことになりますね。

※本サイトに掲載された相談事例は、実際に会員様から寄せられたご相談について回答したものを簡略化して掲載しております。
ご入会されると、毎月のニュースレターでより詳しい解説をご覧いただくことが可能です。

関連記事

  1. 相続放棄の熟慮期間中に相続人が被相続人の債務を弁済した

  2. 受任者の押印がない委任状は正式な効力があるといえるか

  3. 銀行預金口座の仮差押えにあたって、債務者は銀行預金口座以外に資産がない…

  4. 業務委託契約を結び、委託先の従業員の中で仕事をすることについて

  5. 介護保険の還付金の遺産分割協議書の記載方法について

  6. 遺産分割協議書の土地の図面が不明確なため土地所有権の移転登記ができない…

  7. 民法改正と瑕疵担保責任

  8. 償却資産税の納税義務と対象資産の譲渡の合意の関係について

最新記事

PAGE TOP