手塚宏樹様(司法書士)LEGALMAGIC会員様インタビュー

手塚宏樹様(司法書士)LEGALMAGIC会員様インタビュー

2019年10月9日

資格という分野に興味を持たれたのはいつ頃ですか?
2002年くらいですね。僕は30手前で独立しましたが、興味を持ったのは25歳くらいだったと思います。
大学卒業後は証券会社に勤務しましたが、そこを退職して一年近くバックパッカーをしました。それから路面店の総菜屋に転職して店長として2年ほど働きましたが、現状に限界を感じまして。3社目の転職活動をしようかとも思いましたが、それも絶対無理だろうなと。これからどうやって生きていくかを考えたとき、資格を取って独立するしかないと思いました。

最初から開業する予定だったのもあって、最短で独立できる資格をと思って司法書士の資格を選びました。税理士なんかだと、試験そのものが1年で終わりそうになかったので。スムーズに合格までたどり着けたとしても、数年は受験にかかるだろうと。そこで司法書士で開業することにしました。
仕事を辞めて受験に専念し、合格したのが平成16年です。28歳のときでした。すんなりいったわけでもないですが、受験の期間的には短かったかもしれません。集中して勉強しましたから。合格後は都内の司法書士事務所に1年間勤務して、そこで実務を学ばせていただきました。いまは開業して13年目です。

LEGALMAGICを知ったきっかけは?
天才塾のメールマガジンだったかと思います。司法書士業務というのは、売買や相続に絡んで不動産の名義を変えるとか、会社の登記も含めて登記がメインです。ただ、司法書士の専門分野ではないところの相談をされることも多くて。例えば契約書の内容を見て欲しいとか。
そういったご相談は、知り合いの税理士さんや社労士さんに聞いたりして対応していました。知り合いで紹介できれば相手の仕事になるからいいんですが、自分でもよくわからないし、相手も忙しいから質問だけするのも気が引けるという状況でして。そうすると、専門分野以外のことに関しては「なかなかお客様に誠実な対応ができていないんじゃないか」という思いがずっとありました。
そういったときにLEGALMAGICを知って、司法書士の専門分野以外でもよりお客さんのためにできることが増えてくるんじゃないかな、と思いましたね。


これまでに、弁護士の先生を顧問につけようといったことは考えたりもされたんでしょうか?
知り合いの弁護士の先生はもちろん何人もいますし、質問があったら答えていただける関係性も構築している。だけど、お金をお支払いして顧問になっていただくという発想はありませんでした。

実際菰田先生に顧問という形でリーガルマジックのサービスを利用されていかがですか?
とても質問しやすいですね。こちらとしても、いつでも聞いていいんだろうな、という安心感がありますし。知り合いの先生に聞くときのような変な遠慮を感じなくていいのが一番いいですね。

菰田先生に実際に相談されて、どのような感想をお持ちですか。
まず、すぐ1回目の返信をいただけるのがありがたい。チャットワークでやりとりしていますが、まず「確認しました。いつまでにご返答します」という返信をいただけるので安心します。こちらもお客さんから聞かれたときに、いつぐらいに回答できるのかがすぐわかりますから。時間がかかるようであればお客さんにそう伝えられますし。
やっぱり知り合いの先生に対してだと、仕事としてお願いしていない単なる質問に「いつ返事もらえるんですか」とかは言えないですから…相談していただいた回答については、「そのままコピーしてメールで送ろうかな」と思ってしまうくらいの満足感です(笑)。

直接相談されているのは専門分野外のことが多いですか?
今までのところはそうですね。お客様は私の専門分野なのかをご理解されていない方がほとんどですから、私になんでも聞いてくださるんですよね。それに対してどんなことでも回答ができるようになったのはすごくいいことです。

菰田先生への相談ができるというのもサービスの目玉の1つですが、定期的にお送りしているニュースレターも情報提供に力を入れています。レターの感想もお聞かせください。
普段は司法書士分野の情報しか入れてこなかったので、毎月強制的に違ういろいろな分野のものが入ってくるのはとてもいい環境だと思っています。今拝見している東京プロマーケットのことも、天才塾の方で少し伺って知ってはいるけれど、より具体的に理解が進むというか。

ニュースレターはどのように活用されていらっしゃいますか?
とりあえず、「幅広く情報を入れよう」という頭で見ています。読み物として読んで、毎月の音声も「いつかどこかで役に立つことがあるのだろうな」、くらいのイメージで聞いています。昨年末に販売された分厚い事例集も同じで、事例集を元に勉強するというよりは「こんなのがあるのか」という感じで拝見しました。

一年目のコンセプトが「高難度業務入門」ということで、全般的なところを意識して網羅していますが、今後ニュースレターなどで取り扱って欲しいテーマはありますか?
毎月いただくものは、自分が希望するテーマではないほうが逆にありがたいです。自分の専門分野は、毎月専門誌などを購読して情報を取りにいきますから。そうじゃないものが強制的にくるのがいい。そういう意味ではテーマは問いません。司法書士の分野ではないものを読みたいですね。

LEGALMAGICをご利用いただいて、率直な感想や良かった点を教えてください。
回答をすぐいただけることがまず大きいですね。それから、心置きなく質問ができることです。それから、前だとほんとに、専門外のことを聞かれるのが少し負担だったりもしましたが、今だと「何を聞かれてもとりあえず大丈夫だろう」という安心感があります。


LEGALMAGICでは、会員様だけの専用サイトとしてLEGALStockというサイトを作りました。こちらには、これまで相談で寄せられた事例をストックしています。手塚先生にとって、他の方の相談事例は実際の実務にどのように活きているのでしょうか。
直接的に役に立ったというのは、今まではないかな。これからも直接あるのかはわかりませんが、それでもいいかなと思っています。「こういうことなら菰田先生答えてくれるんだな」というのがわかったりするので。
司法書士の分野のことであれば、しっかり勉強して同じことが次にあったら絶対にわかるようにしておかないといけませんが、あの事例集に載っている専門分野以外の事例は「答えられればそれに越したことはないけれど、そこまで深く勉強しようというよりはプラスアルファのアンテナを立てられるもの」として捉えています。そこで興味が出てきたらそこをもう少し調べよう、勉強しようと思いますので。

ありがとうございます。LEGALStockでは、毎月70くらい事例が増えています。このように事例を積み重ねているサービスはなかなかないかなと。これも目玉のひとつにしたいなと思っています。

LEGALMAGICには入会を迷われる方もいらっしゃいますが、LEGALMAGICに向いていないのはどういった人だと思われますか?
迷っているということは、興味があるんですよね。僕みたいにもっといろんなことに対応したいと思っていたり、知識を増やしたいとか、もっとお客さんのためになりたいと思っていたり。だからLEGALMAGICに興味を持っているんだと思うので、それなら入ったほうがいいと思います。

実際悩まれている方の中では、毎月菰田先生に質問があるかわからないというかたもいらっしゃいます。
質問は、ないならないで平和だということだからいいんですよ(笑)。「1万円の会費を払っているから質問しなきゃ」という発想も持たなくていいのではと思いますね。会費は安心料でもありますし、こうやって勉強できるツールもいただけますから。「安心を買う」という意味では、月に1万円というのは安いと思います。
1つの質問がいくらの価値があるのかというのはわかりませんが、仮に1年入っていて、1つものすごく大事な質問に答えていただけたなら、それで十分だと思います。僕らの仕事はそれなりの単価をいただいていますから。たとえ1年に1個しか質問がなかったとしても、それに有益な回答がいただけたなら、それでいいんじゃないでしょうか。

使いこなせるかわからない、という声をいただくこともあります。
どんなサービスだって、完璧に使いこなせることはない。もしも完璧に使いこなそうと思っているのであれば、その発想が少しずれているのかもしれません。全部を活用しよう、ではなくて、何か役に立てばいいと思えるといいですね。隅から隅まで見るのは無理ですから。

LEGALMAGICの入会者の方を見ると、意外と開業前の方もいらっしゃいます。高難度業務研究会という名前なので、もう少しベテラン層が中心になるのかなというイメージもあったんですが、意外にそのあたりも幅広いんです。もちろん10年以上開業されている会員さんも多くいらっしゃいますし。
開業したての方の中には、活用のしかたがわからないという方もいらっしゃいます。

開業前から?それはすごいですね。開業当初こそ必要じゃないですか。開業当初って何か聞ける人も普通にいなさそうですし、開業当初に知り合う士業も自分と同じく開業当初の人が多いと思うんですよ。そうすると、質問された相手もよくわからなくて答えられなかったりして。
開業当初は自分の専門分野もまだままならないくらいですから。それでもお客さんはいろんなことを聞いてくるので、絶対入ったほうがいいですね。最初の頃にLEGALMAGICがあったら、僕は絶対入っています。

■手塚宏樹(てづか・ひろき)
司法書士。

遺言の作成を通じて相続争いを予防し、家族の絆を守る「遺言作りの職人」。
実家の相続争いにまきこまれた苦い経験から、相続専門家としての道に進み、
全国300名以上の相続専門家とのネットワークを構築。

暗号のような戸籍の読み解きをこれまで3000件以上行ってきた経験に基づき、家計図より浮かび上がる様々な人間模様からトラブルの芽を嗅ぎ分け、遺言作成による相続争いの予防をアドバイスする。「遺言は保険と同じ。元気なうちに準備しろ」 や 「妻への最高のプレゼントは 『全ての財産を妻に相続させる』 と書いた夫の遺言」 など、相続について現場経験に裏づけされた独自の思想を持ち、遺言作成により、相続争いで崩壊する家庭や相続手続で苦労する相続人をなくすことを生涯の仕事とする。