出張時に従業員が死亡した場合、会社加入の保険金はどう分配するか

◯事案の概要

出張先で従業員が死亡したが、出張等の規程においては保険に加入する旨定めているだけで具体的な金額や会社との按分については明示がない

◯相談内容

会社が掛けている従業員の死亡に伴う保険金の支払いについて質問させて下さい。
顧問先の従業員が、海外への出張中に滞在先のホテルにおいて死亡しました。担当に確認したところ、過酷な労働等はなく、持病の悪化によるもののようで、今のところ、遺族からの苦情・請求等は無いようです。海外出張にあたり会社は死亡保険に加入していたようで、保険金は全額会社に入金されるとのことです。

ここで質問です。出張等の規程においては保険に加入する旨定めているものの、具体的な金額や、会社との按分については明示が無い場合、従業員の遺族に支払う金額について、何か目安になるようなものがあるでしょうか?

会社でも前例がないらしく、全額支払うという意見と、多少なり会社にも残すという意見があるようです。個人的には、なるべく多く遺族に支払った方が良いと考えますが、具体的にいくらというと確信がありません。参考になるような事例等ありましたらご教授願います。

◯菰田弁護士の回答

死亡退職金について規定で定められていないのであれば、入ってきた保険金を従業員の遺族へ支払う義務は法的にはありません。ですので、死亡退職金としていくらを遺族に支給するかは会社の判断次第ですね。

一般的には、従業員の死亡に伴って会社に利益が残る形は採りませんので、全額を遺族に支給するというケースが多いかと思います。経営判断になりますので、クライアントと協議されてみてください。

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